実践ガイド

CodexでCSV点検を自動化する:検査コードを作り、毎回同じ基準で確かめる

売上一覧の欠損や重複を検出する小さな検査から開始。Codexへの依頼、テストデータ、定期実行時の停止条件を整理します。

CodexでCSV点検を自動化する:検査コードを作り、毎回同じ基準で確かめる

毎月の確認作業を、同じルールで実行できるようにする

CSVの必須列や重複IDは、ルールをコードにすると毎回同じ基準で調べられます。Codexには検査プログラムの作成や修正を依頼し、完成後の定期点検はそのプログラムで実行する構成を考えます。AIを毎回呼ぶ必要があるかも、業務ごとに判断できます。この記事の売上データとコード依頼は練習用です。

入力の約束を、具体的な検査項目にする

「おかしな数字を見つける」だけでは、返品によるマイナス値を誤りと判断することがあります。どの列が必須か、空欄や返品をどう扱うかを担当者が決めます。値を自動修正するかどうかも、別の要件として扱います。

架空の売上一覧の検査仕様

表は横にスクロールできます

項目今回のルール違反したとき
必須列order_id、sale_date、amountファイル全体をエラーにする
注文ID空欄不可・同一ファイル内で一意行番号を報告する
日付YYYY-MM-DDの実在日行番号と値を報告する
金額円単位の整数・負数可整数でなければ報告する
元ファイル読み取りのみ自動修正しない
運用までの流れ
  1. 仕様を書く

    例外の扱いを決める

  2. コードを作る

    テストと一緒に依頼

  3. 既知データで試す

    検出漏れを確認

  4. 定期実行

    失敗時は担当者が確認

テスト例を添えてコード作成を依頼する

架空のCSVを使い、期待する判定を先に決めます。正常なファイルだけでは、エラー時の動作を確認できません。担当者が正解を知っている小さな入力から始めると、Codexの生成物をレビューしやすくなります。

Codexへの実装依頼
Python標準ライブラリで、売上一覧CSVを読み取り専用で検査するCLIを作ってください。
必須列:order_id,sale_date,amount。UTF-8とUTF-8 BOM付きに対応。注文IDは空欄不可・一意。日付はYYYY-MM-DDの実在日。金額は円単位の整数、負数は返品として許可。
入力を書き換えず、検査結果を別ファイルのJSONに出してください。結果には行番号、列名、エラー種別を含め、正常・入力不正・実行失敗を終了コードで区別してください。
テスト:正常、ID重複、必須列不足、存在しない日付、空ファイル、負数の正常値、BOM付き。外部APIは不要です。依存パッケージを追加する前に理由を示してください。
期待する判定を先に用意する

表は横にスクロールできます

入力例期待結果
2026-10-14/1200円の整数値正常
2026-02-30日付エラー
同じorder_idが二行重複を検出
amountが空欄金額エラー
amountが-500返品として正常
ヘッダーしかない空データの扱いを仕様で決める

非対話実行を使うなら、読み取り範囲と出力を限定する

コードを作る対話と、検査仕様をレビューする処理は分けて考えます。次の例は、すでに用意した仕様書を読み取り専用で確認するコマンドです。Git管理された練習用フォルダで使い、秘密情報のあるディレクトリや外部サービスを接続しない構成にします。

仕様レビューのコマンド例
codex exec --sandbox read-only --output-last-message review.txt "csv-spec.mdを読み、欠けている検査条件を指摘してください。ファイル変更や外部送信はしないでください。"

生成コードの確認順序

  1. 差分を読む

    入出力先と外部通信の有無を確認

  2. テストを実行

    決めた期待結果と照合

  3. コピーで試す

    元データを残して実行

  4. 運用に登録

    上限時間と失敗時の扱いを決める

定期実行は、AIの起動と切り離して管理できる

固定ルールのCSV点検なら、検査プログラムをタスクスケジューラ等で起動できます。仕様変更時にCodexへ修正を依頼する構成なら、点検のたびにAIへデータを送る必要がありません。一方、自由記述の分類などを追加するなら、モデルの変更による結果の違いも確認します。

Codex CLIの公式リファレンスを見る(外部サイト・新しいタブで開きます)

実行環境のCLIに対応したオプションを確認できます。

参照した情報・公式サイト

この記事の訂正・情報提供 →

次に試したいこと・あわせて読みたい

Claude Codeで文書点検を繰り返す:一件ずつ処理し、失敗したら止める設計
全国 / 実践ガイド

Claude Codeで文書点検を繰り返す:一件ずつ処理し、失敗したら止める設計

更新

非対話実行とJSON出力を使い、社内文書の点検結果を蓄積する設計例。処理の上限、再試行、承認待ちを含めて整理します。

記事を読む →
AIエージェントに地域情報を調べてもらう:出典を確認できる比較表の作り方
全国 / 実践ガイド

AIエージェントに地域情報を調べてもらう:出典を確認できる比較表の作り方

更新

ChatGPT Workで公開情報を調べるための依頼文、採用・保留の判断表、確認手順を紹介。古い募集や根拠のない要約を取り除きます。

記事を読む →
画像生成AIで告知バナーを作る:素材づくりから文字の配置、公開前チェックまで
全国 / 実践ガイド

画像生成AIで告知バナーを作る:素材づくりから文字の配置、公開前チェックまで

更新

ChatGPT Imagesでイラスト素材を作り、日時や会場は編集できる文字で配置。修正の頼み方と、使い回せるバナーの作り方を紹介します。

記事を読む →

AI CONSULTATION

仕事でのAI活用、
まずはご相談ください。

業務の効率化、社内での使い方、導入の進め方など。まだ具体的に決まっていない段階でもお聞かせください。

AI活用について相談する ご相談の送信で契約や費用が発生することはありません。具体的な支援内容・費用は事前にご案内します。

SHARE YOUR EXPERIENCE

全国でAIを活用している
事業者様を募集しています

日々の仕事で試したこと、使ってみて困ったこと。小さな取り組みからお聞かせください。企業・個人事業主の皆さまから、取材へのご応募をお待ちしています。

この取材募集では、取材・記事制作・掲載の費用はいただきません。

AI活用の取り組みを知らせる ご応募後に編集部からご連絡します。取材・掲載をお約束するものではありません。

情報を探す

AIを仕事で使う、最初の一歩相談先・支援会社の選び方AI研修・社内定着都道府県・地域から探す運営会社 inovie株式会社お問い合わせ・掲載のご相談