AIでアンケートの自由回答を分類する方法|複数の意見と集計を分ける
自由回答を読み、改善テーマに整理する中級向けガイド。架空の6件を使って、分類基準、複数ラベル、判定保留、集計時の分母を具体的に説明します。

分類の前に、何を数えるかを決める
自由回答には、一人が複数の意見を書くことも、短すぎて対象が分からないこともあります。AIに「集計して」とだけ頼む前に、回答数と意見の分類数を分けます。このページでは、実在の顧客情報を含まない架空の6件を使い、分類までをAIに依頼する方法を試します。
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| ID | 原文 |
|---|---|
| R01 | 値札が見づらかった |
| R02 | 店員の説明は丁寧。ただ会計を待った |
| R03 | 営業時間が分かりにくい |
| R04 | 商品が多くて迷った |
| R05 | (空欄) |
| R06 | もう少し分かりやすく |
分類名と、迷ったときの扱いを決める
分類名をAIが毎回作ると、「案内」「表示」「分かりやすさ」が別々に数えられるかもしれません。先に分類の説明を用意し、一つの回答に複数の分類を付けてよいかを決めます。対象が不明な文は、無理に振り分けず判定保留にします。
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| 分類 | 含める内容 | 今回の例 |
|---|---|---|
| 案内・表示 | 値札や営業時間などの表示 | R01、R03 |
| 接客 | 店員の説明や応対 | R02の前半 |
| 待ち時間 | 会計などを待つこと | R02の後半 |
| 品ぞろえ | 商品の種類や選択肢 | R04 |
| 無回答 | 原文が空欄 | R05 |
| 判定保留 | 何について述べたか不明 | R06 |
原文とIDを残して、AIに分類を依頼する
分類結果だけを受け取ると、担当者が元の回答へ戻れません。入力したIDを維持し、分類の根拠になる短い箇所を返してもらいます。実際の回答を使う前には、AIに渡せる情報と利用環境を確認し、必要のない個人情報を除きます。
次の架空の自由回答を分類してください。IDと原文を変えないでください。 分類:案内・表示/接客/待ち時間/品ぞろえ/無回答/判定保留。 複数の意見がある場合は複数分類を認めます。対象が分からない文は判定保留。空欄は無回答。推測で対象や理由を補わないでください。 出力:ID/分類(配列)/根拠となる原文/要確認の理由。合計数や割合は計算しないでください。 【回答】 R01: 値札が見づらかった R02: 店員の説明は丁寧。ただ会計を待った R03: 営業時間が分かりにくい R04: 商品が多くて迷った R05: R06: もう少し分かりやすく
人が確認してから、固定した表を集計する
初回は6件すべてを原文と比べます。R02を一つの分類にまとめていないか、R06に勝手な対象を補っていないかを見ます。分類を確定した後に、表計算などでIDと分類を数えます。AIの出力に書かれた合計だけを採用しない方法です。
- IDを付ける
原文を変えず、重複しないIDを付ける。
- 分類を依頼する
定義と保留条件を指定し、根拠も返してもらう。
- 人が確定する
誤りを直し、保留の扱いを決める。
- 表から数える
確定した分類を、同じルールで集計する。
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| 分類 | 件数 | 該当ID |
|---|---|---|
| 案内・表示 | 2 | R01、R03 |
| 接客 | 1 | R02 |
| 待ち時間 | 1 | R02 |
| 品ぞろえ | 1 | R04 |
| 判定保留 | 1 | R06 |
| 無回答 | 1 | R05 |
割合を書くなら、分母と複数分類を示す
この例では、無回答を除く分類の延べ数は6件ですが、記入済み回答は5件です。案内・表示の2件を割合にするなら、2÷5=40%とし、「記入済み5件が分母、複数分類あり」と添えます。これは架空の練習結果で、店舗の実際の顧客傾向を示す数字ではありません。
- 全6件を分母にするか、記入済み5件を分母にするかを明記する。
- 複数分類なら、分類別の割合の合計が100%を超える場合がある。
- 少ない回答から、すべての顧客が同じ傾向だと判断しない。
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改善案は、原文を見直してから決める
案内・表示が2件あっても、値札と営業時間では直す場所が違います。分類結果を入り口に原文へ戻り、何を変えるかを担当者と決めます。翌月も同じ基準で見るなら、分類基準の版と変更日を残しましょう。途中で分類を変えた場合は、過去の数字との単純比較を避けます。
結果を仕事につなげる
対象を具体化する
分類だけでなく、どの表示・場面の意見かを見る。
対応を決める
担当者と、変更内容・確認日を決める。
同じ基準で見直す
分類基準と集計条件を残し、変更の有無を確認する。
仕事で試したいことや、導入にあたって困っていることをお聞かせください。



